12月11日
フロントセクションの巻
今回からは、下回りの作業になるので、サンドブラストについての講釈を少々。
−サンドブラストについて−
サンドブラストって聞いたことありますよね!
メジャーなのは、ガラス工芸部門だと思います。
例えば、ガラスコップや、花瓶で、模様が磨りガラスになっているやつ、あれがそうですね!
安いのはそれっぽく、ステッカーだったりしますが…
車業界でも負けず劣らず、よく使います。
例えば、レーシングカー等の応力分散のための表面処理〜頑固な錆落としまで。
長所
母材をほとんど研磨しない。
細かいところまで処理できる。
下地処理が完璧に出来る。
金属の本来の強度が引き出せる。
金属の疲労寿命を上げる事が出来る。(これはちょっと手遅れかな?)
等々です。
短所
とにかく面倒くさい。
設備が大掛かり。
高コスト。

試しにガレージに転がっていたモンキーレンチをブラストしてみます。
これが使用前です。(汚ねぇ〜!)

で、こちらが使用後。
いかがでしょうか、錆を取る方法は色々ありますが、ここまで綺麗になるのであれば、
多少の欠点もしようがない?かな。
ちなみに、グラインダーなどで表面錆を取り除いてもルーペなどで表面を観察してみると、
細かい錆がいっぱい残っていますが、ブラスト処理をしたところは、発見することが出来ません。

で、本題です。
まず、フロントビームを車体から切り離します(ホントに切っちゃダメですよ)。
脱着がしやすいように、ブレーキなどは始めに外したほうが、好みです。(重いからね!)
(注)この車には(写真中央)車高調整用のアジャスターがついています。

トーションバー等を抜き取り、ブラストした後です。
使うメディア(研磨剤)によって多少変わりますが、処理後はこのように灰色になります(梨地仕上げ)。

アップにしてもボロが出ないでしょ!

これは、いわゆるヤナセバーですが、ほとんどの車の現状はこんなものじゃないですか?

こちらはボディ側、錆によって出来た虫食いです。
こういう錆ってなかなか取れないですよね。

パーツはかわっていますが、全てのパーツにブラスト処理を行いました。

これ、わかりますか?
ブラスト作業の途中に、こういう事も発見してしまいます(涙)。
塗装をはがした程度では発見出来ないクラック(ヒビ)や、錆を完全除去してしまうので、
首の皮一枚でつながっていたようなところは、このように穴がポッカリと口を開けてしまいます。
いいけどね、溶接するから…(悲)

話題を少し変えますが、タイロッドエンドです、このように普段ロッドに隠れている部分は、
必ずさびています。こうなるとアライメントを採る際、正確に採りにくくなります。
ボールジョイントを交換の際にはロッドの内側にもグリスを薄く塗っておきましょう。

んで、ジョイントを変えるときは必ずA〜B間を正確に覚えておかないと、あとで取り返しのつかないことになります。
端々の距離を測るのがいいのですが、誤差が出やすいので、こちらをきっちり測った方が、いいと思います。